きら星のクリスマス
僕はそう心に決めたあと、もう一人電話をすべき人に電話をかけた。
「おい、恭也。お前、彼女できたんだって?」
「何だよ急に。そんなことで電話してきたのか?」
「うん。昨日沙希先輩から電話があってね。色々と僕のことをしゃべってくれたみたいだから、怒っておこうかと思って。」
僕がそう言うと、恭也は黙ってしまった。
「色々と言ってよ。僕たち友達じゃん。」
「いや、お前彼女いないから何か悪い気がして……。」
あ、急にしおらしくなった。
「じゃあ、橘先輩のことは?」
「話の流れでつい……。」
橘先輩のことはうっかりじゃん。