きら星のクリスマス
それからしばらくして、




ようやく周りに解放されたのを見計らって、僕は一人で飲んでいた橘先輩に近づいた。





「あの……橘先輩。」





「……ん?」





あ、この顔は僕のこと完全に知らないな。





「隣……いいですか?」





「え、あ、うん、どうぞ?」





やばい。もうドキドキしてる。





橘先輩、すでに顔が赤いし。目とか少し潤んでるし。






「あの、僕のこと分かりますか?」




ようやく絞り出した言葉がそれだった。



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