きら星のクリスマス
「うん、ごめん。分かんない。」
……ある程度分かってたけど、やっぱりショックだなぁ。
「ははっ、やっぱり!いや、いいんです。今まで話したことなかったし。」
……でも、知らないなら何でもできる。
橘先輩に明るい印象をもってもらえるように努力しよう。
「僕、1回生の里夜雪斗(さとやゆきと)といいます。今まで話さなかったし、知らなくて当然ですよね!」
「あ、私は3回生の……」
「知ってます!橘美織先輩ですよね。一度話してみたかったんですけど、なかなか機会がなくて……。」
「そうなんだ……。」
……ん、話題が続かないなぁ。
「あの……橘先輩って彼氏さんは……?」
聞いちゃいけない気がしたけど、やっぱり橘先輩の口から聞きたかった。
「あ、うん。ここに来てるからね。いないよ。」
「でも、OBの人と付き合ってるって聞いたんですけど……」
「あぁ、ふられちゃったんだ。一昨日。」
……やっぱり本当だったんだ。