きら星のクリスマス
それから、お酒のペースがドンドン早くなった橘先輩は段々僕に寄りかかり始め、元彼の愚痴を言い始めた。
僕は笑顔で頷いて、橘先輩の話に耳を傾けた。
それより……さっきから腕に胸があたってるんだよね……。
「ねぇ、君はいいやつだね!雪斗くん!」
「せ、先輩……。」
すっかりお酒に飲まれ、キャラクターが変わってしまった橘先輩は、正直言ってものすごくかわいい。
「雪斗くん、飲んでるかい?」
「はい、さっきからずっと……あの、それよりそんなにくっつくと……」
「ん?何だい?」
より一層腕に柔らかい感触が伝わる……今絶対顔が赤い。
「雪斗くん、顔が赤いよ?」
……ほら。
「いや、これはあの……先輩が近いから……。」
橘先輩は不思議そうな顔をして、絡まっている僕たちの腕を見た。