きら星のクリスマス
クリスマスの大学は閑散としていた。
特に何があるわけでもない。
授業はもう終わってるし、こんなイベント満載の日にわざわざ大学に来て勉強をする人なんていない。
「……私って、寂しいことをアピールしてるみたいだよね。」
そんな虚しい気持ちがわいてくる。
……どうしてクリスマスなんかあるんだろう。
なんて都合のいい考え方。彼氏がいる時は、クリスマスはとても楽しかったのに。
「……とりあえず、サークルの会議室。」
少し泣きそうになった……。
こんなキャラクターじゃなかったのになぁ……。
私は目じりを押さえ、足早にサークル棟に向かった。