きら星のクリスマス


「失礼しまーす……」




一応、会議室に入るときに挨拶したけれど、もちろん中には誰もいない。





「……ん?」




でも、その机の上には似つかわしくないかわいらしい木箱とピンクの封筒が置いてあった。




その木箱には小さな南京錠がついている。





私は、ピンクの封筒を手に取り、中の便箋を読み始めた。





『その木箱の中身は、僕からのクリスマスプレゼントです。


銀の鍵で開けてください。




でも、そのプレゼントはまだ完成じゃありません。




だから、そのプレゼントを持って、憩いの広場にある大きな木の下に来てください。





先輩が来るまで、ずっと待ってます。』





「……クリスマスプレゼント。」




私は手紙を読み終えると、木箱を手に取り、小さな南京錠を小さな銀の鍵で開けた。



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