きら星のクリスマス

「これでよし。」





そう言って、サークルの会議室に指輪と手紙を置いた。




きっとここなら誰もこない。




ただでさえ人が少ないクリスマスだから。





普通に渡すだけじゃ、つまらないもんね。





せっかくだからロマンチックに……ね。






それに今日はとっても寒く、雪が降ってきそうだ。





「……お願いします。僕に素敵なクリスマスプレゼントをください!」






そんな空に僕はそう心から祈った。



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