きら星のクリスマス

「五十嵐先輩とは二年くらいだっけ?」




「んー、そんなもん。一番長く続いたかも。」





誠は同じサークルの2つ上の先輩だった。私が1回生の頃に付き合い始めた。





「五十嵐先輩が告白してきたんだよね?」




「そう!俺はお前じゃなきゃヤダ~って。それが、私の他に好きな女が……」





あ、また悲しくなってきちゃった。





去年のクリスマスは、2人でイルミネーションを観に少し遠出をした。





……私って結構誠のこと好きだったんだなぁ。






「もういいじゃない。忘れようよ。五十嵐先輩は社会人だし、距離も開いてたんだよ。」





「……うん。」





私はそう言いながら、ウーロン茶をぶくぶく泡立てた。


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