きら星のクリスマス
「だって、その時は沙希が五十嵐先輩と別れるなんて夢にも思わなかったから、私もリア充にならなきゃって思ったの。」
「じ、じゃあ、沙希はその後輩くんとイチャイチャするから、私は一人寂しくクリスマスを過ごせって?」
「……何かそう言われると私が悪者みたいだけど、結果的にはそうなのかな?」
……そ、そんなぁ。
「……すみません。生1つ。」
「ちょっと、美織!」
「こうなったら、酔い潰れるまで飲んでやる。」
この時、私は今年のクリスマスが人生で最悪なものになると思っていた。
でも、今年のクリスマスは決して最悪なものじゃなく、もしかしたら今まで以上に素敵になるなんて、この時の私は全く想像していなかった。