きら星のクリスマス
12月23日
「あー頭痛い。」
昨日、沙希と一緒に飲みに行ったのは覚えてる。
でも、ここにどうやって帰ってきたのかは覚えてない。
私は、フラフラと歩き、冷蔵庫から冷たい水を取り出すと、グラスに入れて勢いよく飲み干した。
「ん……そういえば今何時だろ?」
ふとそんなことが気になり時計に目をやると、時計の針はもうすぐ3時を指そうとしている。
「3時か……3時?」
そう、その時私はびっくりするくらい時間を無駄にしたことに気付いたのだった。
「祝日でよかった……。」
そう呟いてグラスを机の上に置いたとき、そこに置かれていた誠との写真が目に入った。
写真の中の私は、憎らしいくらいにこやかだった。
「……よし!今日の残りの時間は、部屋の大掃除をしよう!」
私は、誠との思い出を全部捨てることに決めた。