Photograph




「それが、手芸部の皆さんが昨日の夜から風邪を引いてしまったみたいで・・・衣装がまだ出来ていないみたいなんです!」




私がその事実を伝えると皆さんが顔を青くした。


それもそのはずで、今回の写真館には手芸部の協力も必要だった。



ただ単にお客さんに写真を撮って渡すだけでは面白くないという意見もあってコスプレ写真館という名前で生徒会は参加することになった。


そのためには、衣装を作らなくてはならなくなりそのことを話したら手芸部がその衣装製作に協力してくれることになったのだけれど・・・。


その手芸部が流行の風邪で全員倒れて、衣装は途中の段階で終わってしまったのだった。




「やっぱり、いくら何でも手芸部に全部任せるなんて無茶だったんだ!」

「そうね、全て任せてほしいと言った時に止めるべきだったわ。」




山田君が頭を抱えている。


手芸部は元々5人しかいない。



その全員が女子で全てを任せてしまうには荷が重すぎることは分かりきっていた。


でも、私達は最後の最後まで手芸部に任せきりにしてしまったわけで・・・・・・。



どうしよう・・・。

私がこの企画をやりたいなんて言ったから・・・・・・。



泣きそうになっていると会長が一言言った。





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