Photograph
美羽side
会長がありえないスピードで衣装を作っている。
会長が何でも出来ることは知っていたけれど、まさか裁縫まで出来るとは思わなかった。
やっぱり、会長は何をしても様になっている。
私は会長が真剣に衣装を作っている姿を横目に見ながら自分の作業を続けた。
「っ、痛っ!」
でも、手元を狂わせてしまって針を指に刺してしまった。
思わず手を引っ込めてしまうとポタポタと血が床に滴り落ちた。
「どうかしたのか?」
私の声に会長が作業を止めて近寄ってくる。
「いえ、指が針に刺さってしまって・・・。」
馬鹿な奴だと思われてたと思って恥ずかしくて俯いていると会長が私の手を取った。
そして、ゆっくりと自分の口の中に含んだ。
「あ・・・///」
途端に真っ赤になる私の顔。