Photograph
零side
何かに怯えるように出て行った白木君を見た俺は一人その場に佇んでいた。
思わず白木君の指を口にくわえて止血をしてしまったが・・・俺は、一体なんてことをしてしまったんだ!と自己嫌悪に陥っていた。
「おーい、零ちゃん?」
急に目の前に悠の顔が見えた。
「な、何か用か?」
ビックリして悠に問いかけると・・・・・・。
「何か、めちゃくちゃ零ちゃん・・・落ち込んでるみてぇだけど何かあったのか?」
首を傾げて聞く悠にさらに落ち込んだ。
「え゛!?俺、何かしたか!?」
「もう、いい・・・。
お前は黙ってくれ・・・・・・。」
悠と話すとなんとなくさらに落ち込むことが目に見えていたから話を遮った。
俺は、一体何をしているんだ。