Photograph
この忙しい時に俺は自分のよく分からない行動のせいで役員の気持ちを侵害してしまった。
これでは、何の為に皆で協力して作っているのか分からない。
そもそも俺は何であんな行動に出た?
ただ、白木君が心配だっただけで・・・・・・いや、俺は心配だとかそんな感情は持ち合わせていないはずだ。
『絶対零度の生徒会長』
という異名を持ってしまう程の俺なのだから赤の他人が怪我をしたからといって心配などしないはずだ。
なのに・・・どうしてだ?
自分でも分からない疑問を消すようにおれは今まで以上に衣装作りに没頭した。
そして、少しして白木君が戻って来たが特に何も話さずにお互い作業を続けた。
自分でも、この気持ちが分からない。
寝れば直るんだろうか?
そんなことを思いながら俺は着々と衣装を作り終え気がついたらあれだけあった衣装が全て出来上がっていた。