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「っていうか、何でそんなに理沙ちゃんは怒ってんだよ?」
上野君の様子がおかしいことに気がついたのか悠は首を傾げた。
「そんなの決まってるでしょ。美羽は私のなのよ!
なのに、途中からしゃしゃり出てきた零なんかに奪われてたまるもんですか!!」
「・・・・・・理沙ちゃんはこの小説のどのポジションを狙ってんの?」
意味が分からないといった様子で悠は苦笑している。
俺も、意味が分からない・・・・・・。
「ポジションとかそんな話じゃな・・・って零!どこ行くのよ!?」
後ろで上野君が叫ぶ声が聞こえたが無視して俺は生徒会室を出た。
「はぁ、私の美羽が・・・。」
「ま、元気出せって!」
「悠に何が分かるのよ!」
「分かるって、少なくとも俺はずっと理沙ちゃんを見てきたからな。」
「っ・・・!?ば、馬鹿じゃないの!!」
「今は馬鹿でいいけど・・・いつかは、な?」
「な、なんのことよ!?」
俺がいなくなった後、こんな会話があったことを俺と白木君は知らない。