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「あの、どうして私のことを避けたんですか?」
私が首を傾げて聞くと会長は少し顔を赤くした。
「・・・・・・何て、声をかければいいのか分からなかったんだ。」
少し拗ねたような口調の会長に思わずクスッと笑ってしまった。
「白木君こそどうしてその衣装を着ているんだ?」
首を傾げる会長に私はここに一着だけ置いてあったことを説明した。
すると、会長は小さく『やはり、正解だったな。』と呟いた。
「あの、どういう意味ですか?」
首を傾げて聞くと会長は何も言わずに私にいきなりキスをした。
「っ!?」
慌てて口元を押さえると会長はクスッと笑った。
「それは自分で、考えるんだな。」
そう言って私から離れて行った。
意味が分からない私はただ、首を傾げるばかりだった。