Photograph
「これは・・・。」
それは会長の手で会長は一枚の写真を持っていた。
その写真は私の手帳から出てきた一枚で生徒会メンバーの山田君と上野さんを撮った写真だった。
「あ、それは・・・!」
会長はあまり写真を好きじゃないというのは今日のことからなんとなく察していたから私は慌てて何て言おうかと考えた。
すると、会長は驚いたような顔をしていた。
「これ、白木君が撮ったのか?」
会長の視線が怖くてコクコクと頷くと会長は再びその視線を写真に戻した。
「あの・・・汚いものを見せてすみません!」
会長から勢いよく写真を奪い取ると会長は私の顔を見てきた。
一体、何を言われるのかと構えていたら・・・・・・。
「他に君が撮った写真は無いのか?」
「え?」
思ってもいなかったことを言われて思わず戸惑ってしまった。