冷たい雪に甘いキスを…

“大好きだよ”


華が書いたその文字がぼやっとぼやけ、俺は自分の顔を片手で隠すように覆った。


こんなにも近くに、俺を心から思ってくれる、華がいた。

なのに俺は、その華を自分から引き離すことばかり考えていた。


華は…ずっと俺のそばにいてくれたのにな…。
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