ring ring ring
「だけど雰囲気は抜群だね、ここは」
忠信さんは改めて窓の外に眼を向けて言った。その視線の先には、クリスマスツリーがあった。11月初めから来年の1月上旬まで飾られているもので、ブルーとホワイトのイルミネーションに彩られた庭園の中央にそびえ立っている。
ツリーはブルーの電飾で統一されていて、すらりと立つスタイリッシュな姿は、繁華街のカラフルなイルミネーションとは対照的な、大人びたムードを演出するのにひと役買っていた。
「出てみようか」
ふいに忠信さんが言った。
「出る?どこに」
「庭。出られるらしいよ」
「嘘でしょう」
目を凝らして庭を見回してみたけれど、視界に入るところに人影はなかった。
忠信さんは改めて窓の外に眼を向けて言った。その視線の先には、クリスマスツリーがあった。11月初めから来年の1月上旬まで飾られているもので、ブルーとホワイトのイルミネーションに彩られた庭園の中央にそびえ立っている。
ツリーはブルーの電飾で統一されていて、すらりと立つスタイリッシュな姿は、繁華街のカラフルなイルミネーションとは対照的な、大人びたムードを演出するのにひと役買っていた。
「出てみようか」
ふいに忠信さんが言った。
「出る?どこに」
「庭。出られるらしいよ」
「嘘でしょう」
目を凝らして庭を見回してみたけれど、視界に入るところに人影はなかった。