トナカイ×トナカイ~いちごのケーキ~
「おや、詩人だねー、中井くん」

トナカイが関心して言ったが、

中井にとっては関心すべきは部屋の中だった。

ほんとうに、白い。

まっ白だ。

そして凍るような冷たさだ。

「寒いよぅ……ホントに雪が降ってる」

「でも、どこにいちごがあるの?」

「雪に守られているんじゃよ。」

「平たく言うと雪に埋もれてんだ。掘ってみなよ。」

「え? 自分ですか? じゃあ……」
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