NAO


その時パスがとまる。


眞木先生が近づいてきて私の肩にポンッと手を置き
「なあ〜長瀬…。そんなツンツンした態度をとんなよ〜」


眞木先生は教師らしい口調で優しく言ってくる。


「はっ?」


少し睨んでみる。


それでも優しく
「長瀬はさ〜綺麗だし可愛いんだからツンツンしてんのは似合わねぇよ。」


綺麗や可愛いなんて散々言われ慣れているのに顔が赤くなるのが自分でもわかった――…。


眞木先生の事は好きでもなんでもない。


そう、ただの先生…。


なのになんでだろう…。


少し嬉しかったんだ――…。



< 12 / 374 >

この作品をシェア

pagetop