NAO


「これは?」


「これはこの制服の女の子に声をかけられたんだ。な〜んか変なおじさんにつけられてるからとか何かで」

「えっ?どういう事…」


「それからこのホテル街を抜けて駅まで送っていってあげたんだよ。パパはこんな道はさすがによくないと言ったんだが女の子はここが近道だって…」


パパの目は嘘をついていなかった。


それと同時にすぐわかった。



本当私の馬鹿……


あゆみと麻衣に騙されて私がひっかかったんだ――…。






< 120 / 374 >

この作品をシェア

pagetop