NAO


それにもし私はなおと付き合えばダメになる。


今まで私がどんなにつらくてもつらくても、苦しくたって平気な顔をして学校に行けたのはなおがいてくれたから。


なおが先生として学校にいてくれたからなんだよ…。


毎日顔を見たいと思った。

毎日私を見てほしかった。

声をかけてもらいたかった。


優しくされたかった。


数えきれない私のなおに対する気持ちが学校へと毎日行かせてくれたんだ。


だから付き合ってしまえば私は甘えてしまう。


人間甘えはよくない。


どんどんダメになっちゃうんだ――…。


だからごめんなさい。


今は好きだなんて言わないで。


今の私は気付かないふりしかできないから――…。


でもね、なお…

私はあなたが世界で1番大好き。


大好きで大好きで仕方ないよ。


初めて家族意外に守りたいと思うの――…。













< 131 / 374 >

この作品をシェア

pagetop