NAO
「私は…ずっとずっとなおが好きだよ。本当はね何度も諦めようとしたり気付かないフリしていくつもりだったのに、なおはいつも私に優しくて追っかけてきてくれた…」
なおは目を丸くしている。
「だから無理なんだ。諦める事も気付かないフリする事も…本当に大好き…なおが大好きだよ」
なおはまだ私を見つめたまま瞬きもせず聞いてくれていた。
「本当か?」
「本当だよ…」
なおは体を起こし…
「俺も前から好きだった…長瀬は何かと綺麗で目立つから最初はそれで目で追ってると思ってたんだ。でもいつか放課後お前が泣きついてきた時から守ってやりたいって思ったんだ…」
私はうん、うんと頷きなおの一言、一言を聞いた…。
「それからお前にどんどん惹かれていったんだ。でもこの間、公園でてっきりふられたと思ってたから今信じられないくらい嬉しいよ。真澄…俺もお前が大好きだ…」
そして私達は唇と唇が触れ合うだけの甘く優しいキスをした――…。
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