ＮＡＯ

どうしていいのかわからなかったが私の手はドアを開けていた…。


一瞬にして場が凍りつきあゆみと麻衣はかなり驚き顔がひきつっている。


「ま、真澄！どしたの？」

「眞木先生に頼まれて日誌持ってきただけだよ」


私はおもいっきりの笑顔で答えた。


私の笑顔をみて聞かれてないと安心したのかあゆみも笑顔で
「そっか〜私らも帰るし一緒に帰ろっか。ねっ、麻衣」


「う、うん」


麻衣までつられて笑顔で答える。


そんな嘘の笑顔つくったってﾊﾞﾚてるよ。
その笑顔にかくされた裏の思いを――…。


「私急いでるから」


おもいっきりドアを閉めその場に座り込んでしまった。



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