NAO


――…ガラガラ。


俺が勢いよく開けたドアに驚き土田がこちらに振り向く…。


「なおやん〜どしたの?」

「帰らないのか?」


「う〜ん。」


「どうして?帰らないんだ?」


土田は窓の外を見つめる――…。


しばらく黙っていると土田の目から一粒涙が零れ落ちる。




< 174 / 374 >

この作品をシェア

pagetop