NAO
誰もいなくなった教室に一人残っていたのはあゆみだった――…。
私は後ろからあゆみの肩にポンポンと手をかける。
あゆみはかなり驚き振り返った。
「真澄!!」
「そんなに驚かないでよ〜」
私は笑った。
あゆみは更に驚いていた。
私は隣に座り
「謝ってくれてありがとう!もう…怒ってないよ。あなた達にされた事腹が立ったし今すぐには許せないかもしれないけど…。もういいから。」
あゆみは泣きだし私に抱き着いてきた…。
「ごめんなさい…。謝っても謝りきれない…許せない事もわかる…でも本当にご、ごめんなさい…。」
あゆみは言葉をつまらせ涙を流し謝ってくれた。
もう十分だった。
私はあゆみの背中をさすりぎゅうっと抱きしめ返し何故か一緒に泣いて、泣きやんだ後は二人で大笑いした。
そしてこの日は久しぶりにあゆみと帰った――…。
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