NAO


片道3時間もあったっていうのにあまりに楽しくてもう旅館に着いてしまう。


とても綺麗で高級な感じで女将さんが迎えてくれた。

なお、しっかり考えて選んでくれたんだろうな。


そんななおを想像するだけで顔がにやける。



私達は部屋に通され一休みする事にした。


「なお…お疲れ様。運転大変だったね」


私はなおの肩をもむ――。

「やべぇ〜きもちい〜寝ちゃいそうだし〜」


「 いいよ?寝て。」


「無理〜!せっかく二人で来てるのに寝るバカがどこにいんだよ〜大切な時間ってのに」


二人は顔を見合わせ笑う。

「じゃあさ温泉でも入ってくれば?」


「それも無理。後で一緒に入るから。」


「はっ?」


肩をもむ手がとまりなおが立ち上がり部屋の大きな窓を開けるとそこには露天風呂があった。


「え〜〜っ!?」


私は更に驚く――…。







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