NAO


―夜―


私はパパとなおからの連絡を待っていた…。


「なお…遅いね。」


「先生だからね〜忙しいんじゃないか?」


―ピーンポーン――…。


家のチャイムが鳴りパパが慌てて出る。


な〜んかパパの方が以外に緊張してたりする。


そんなパパの様子を眺め座ってると声がする…。


「すいません…。遅くなっちゃったんで連絡するより先に来た方がいいと思いまして…」


「いやいや、先生、そんな気になさらず。さぁさぁ入って下さい」


二人がリビングに入ってくる。


「どうぞ、どうぞ座って下さい…。汚くて申し訳ないね…。」


なんかパパのが腰が低くなっちゃって…。


おかしくてついつい笑顔になっちゃう。


「あの−最初に…本当に申し訳ありませんでした!」

「先生…顔をあげて下さい。気にしないで下さい。娘が好きになった人です。先生でよかったです…」


とパパは満面の笑みを浮かべる…。


「ありがとうございます。こんな形で挨拶というのも本当に…」


パパはなおの話しの途中で「まぁそんな謝らないで。ビールでも…」
とグラスを差し出し二人で飲み始める…。


お酒のせいもあって二人はすっかり意気投合して楽しく会話をする。


そんな二人を見てすごく幸せを感じる――…。


こんな日がくるなんて思ってなかったからね…。








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