NAO
ほんの数時間がたちなおが帰るので私は公園まで送る事にした――。
「すいません、ご馳走様でした。ありがとうございました」
「いいよいいよ〜なお君いつでも来なさい」
「はい、では失礼しました。」
パパもこの数時間で打ち解けたみたいで先生からなお君に変わっていた。
いつか私となおが家族になった時はなお君からなおに変わるのかな…。
外にでた途端なおが後ろから抱き着いてきた。
「あ〜緊張した!まぢでいいお父さんだな…。俺、絶対怒られる覚悟してたのに〜」
「アハハ〜そんなにパパ小さい人間じゃないよ〜」
「だって娘の担任だよ?普通怒んだろ〜」
「だ〜か〜ら…パパは心が広いの。」
私は自信満々で言ってみる。
「あぁ…。本当な!それに真澄の事本当大事に育ててきたんだろうな〜」
「うん…私もパパ大切だもん…」
「実は前にな土田と話してて、お前のお父さんが羨ましいって…」
「そんな事言ってたんだ…」
「うん…。でも土田の気持ち本当わかるわ〜。最高の父親だな 」
嬉しかった…。
褒められ事も嬉しかったけどなおがパパを気に入ってくれた事が何より嬉しかったんだ。
それはパパも一緒だったみたいでなおの事を気に入ってくれてやたら褒められたのは言うまでもない――…。
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