NAO


ある日の放課後――。


帰り支度をしているとあゆみが微笑みながら近付いてきた。


「真澄ー言いにくいんだけどさ〜あんたの親父。援交してる」


“援交してる”


言いにくいわりには顔は笑ってる。


どうせ私を混乱させて笑うための嘘にきまってる――…。


相手にはせず無言でカバンに教科書をつめる。


パパはそんな事するわけないよ…。


パシャ―――。


私の机に何枚かの写真が投げられた。



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