NAO

「どしたの真澄?そんな急いで?」


「……。」


あゆみが答える。


「ほら〜アレだよ〜?真澄の親父〜アハハ」


私はこぶしをギュッとにぎりしめる。


麻衣はわざとらしく…
「あ〜アレか。援交してたやつね〜真澄も大変だね〜」


「あんたらバッカじゃない…。何がしたいの?何が目的!!私が麻衣やあゆみに何したの!!」


ついつい感情的になってしまった。


あゆみがふっと笑い
「今はまだ私と麻衣しか知らないの。」
ニーッと笑い
「私が言う事守ってくれれば誰にも言わない。守ってくれなかったら――…。」

「……。」


「みんなに真澄の親父は援交してるッて!金で女の子買ってるって言いふらすの」

麻衣があおるように
「真澄そんな事言われたら学校これなくなるね♪」



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