NAO


「座りなさい」


二人とも深刻な顔だった。

山田先生が静かに口を開いた……。


「長瀬このままだと留年決定だ」


「はっ?」


「夏からだんだん成績が下がっていて単位がたりない。一ヶ月後に追試があるからそれに合格できないと留年だ…」


「………。」


言葉がでなかった。




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