NAO


急いで食事の用意をして食卓にだす。


「じゃあ食べよっか?いただきます…。」


「いただきます。」


なおの好きなものなのにおいしいとも言わないなお…。


「………。」


やっぱり機嫌悪いよね。


「…なお?何かあったの?」


なおはため息をつく。


「おまえこんな事してる場合じゃないだろ…?」


「はっ?」


またため息をつき…
「留年の事だよ…。」


「あっ…うん。頑張って勉強するよ。でも、ほ、ほら…もし留年したとしても後一年なおの授業受けられるし…」


笑ってごまかしてみる。


「いい加減にしろ!!」


なおがこんなに感情的になったのは初めてでびっくりして声すらでなかった…。






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