NAO
家に着いた途端後ろから抱きしめられる…。
「なお…?」
「………。」
「…なお…?」
もう一度呼んでみる。
「……なぉ…。」
「ゴメンな…」
「…ぇっ?何が?」
「色々…。今回もこんな目に合わしちまって…」
「……。」
「俺がもう少しちゃんとしてやってれば淋しい思いもつらい思いさせなくてすんだのに…」
「大丈夫だよ!淋しくもつらくもない。またこーやってなおが抱きしめてくれるって思ったら頑張れるんだ…。」
「そうか…。卒業したら結婚しような…」
「うん。」
なおとこんな風に抱き合いお互いの気持ちが同じだと確認できるこの時間…。
私には宝物だ…。
なおが好き。
なおが居ないと私は居ない。
愛してるや愛しいなんがじゃ足りないよ…。
本当にあなたを愛してる…――。
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