NAO

「はっ?なんて…」


「別れよう。」


なおはそう言った後私の顔をまっすぐ真剣に見つめて冗談じゃない事がすぐに解った。


でも私はすぐに言い返した。


「無理だよ」


なおの顔はみない。


「それはオレが無理だ。」

「なんでよ!!何で無理だとか別れようなんて言うの!!!そんな事突然言われて納得できるわけないじゃん!!私の気持ちにもなってよ!!」


取り乱してしまう…。


「ごめん」


「ごめん、ごめん、じゃ解らないよ!ちゃんとした理由を言ってよ!!私が留年だから?それとも何か理由があるの!」


「もう限界なんだ」


「はっ?」


「お前の事を好きじゃなくなった…。だから付き合うってのがもう限界なんだ」

「冗談でしょ!?昨日まで普通だったのにそんな突然嫌いになるわけないじゃん!!」


また下を向くなお。


「本当ならちゃんと私の顔を見て嫌いだって言ってよ!!!」


私の顔は涙でぐちゃぐちゃになってるんだろう…。





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