NAO

眞木 直也side


俺はアメリカ行きの飛行機を待つためロビーで一人座りずっと考えていた…。


本当にこれでよかったんだろうか…?


今もまだ答えはでない。


だけどこれが1番真澄にとってよかったんだと俺は信じてる。


まだ昨日の真澄が泣きじゃくる姿が頭から離れない。

思いだすたびに抱きしめたくなる俺がいる。


この間までこの手で真澄の体を抱きしめ真澄の唇を何度もふさいだ。


待ち合わせた公園や一緒に行った温泉に海…。


数えきれないほどの思い出やぬくもりすべてがまだこの体に残ってるんだ…――。





< 355 / 374 >

この作品をシェア

pagetop