NAO

長瀬 真澄side


――私は空港へと向かうタクシーの中にいた。


「急いで下さい…」



色々考えた結果なおを笑顔で見送ってあげる事が今の私にできるなおへの1番のお返しなんじゃないかって。


「なるべく早い道で」


「大丈夫だよ〜まだアメリカ行きはでないから〜」


イライラしている私をなだめるように運転手さんが呟く。


そしてタクシーが到着。








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