NAO


「そろそろ行くかな…」


なおが言う。


こんな時こそ本当に時間がとまっちゃえばいいのにね…――。


「ぅん…。」


なおが勘定をすませ二人でアメリカ行きの入口に向かう。


私は最後だからとなおの手をにぎった。


なおも何も言わず握り返してくれた…。






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