NAO
「よし…このままじゃお互い離れられないから。ここでさよならだ。真澄は右、俺は左。絶対に振り向いちゃダメだぞ…?行こう。」
なおにくるっと向きを変えられ背中を押される。
「じゃあな。」
「うん、ありがとう。さようなら…」
何とか精一杯笑顔を作る事ができた。
そして私達は別々の道へ進む…――。
一歩…。
二歩…――。
三歩―――。
前に進む。
何度振り返りたいか。
また十歩戻ろうか…。
なおに会いたい。
.