NAO


「何ボーっとしてんだ?」


ふいに声をかけられ体がビクンとする――。


「悪い!驚かせて。」


目をやると眞木先生がこちらに近付いてくる…。


「すいません!もう帰ります…。」


私は机のカバンを取り立ち上がり帰ろうとした。


「いや、帰れって言いに来たんじゃないから…。まぁ座れよ?なっ!」


先生は相変わらず優しい声で話しかけてくれる。


私はもう一度席につくと先生も私の横に椅子を持ってきて座った。



< 42 / 374 >

この作品をシェア

pagetop