NAO
「何ボーっとしてんだ?」
ふいに声をかけられ体がビクンとする――。
「悪い!驚かせて。」
目をやると眞木先生がこちらに近付いてくる…。
「すいません!もう帰ります…。」
私は机のカバンを取り立ち上がり帰ろうとした。
「いや、帰れって言いに来たんじゃないから…。まぁ座れよ?なっ!」
先生は相変わらず優しい声で話しかけてくれる。
私はもう一度席につくと先生も私の横に椅子を持ってきて座った。
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