NAO
―残酷な日々―
―次の日―
一睡もできず朝はやってきた。
朝食をとるためにリビングへむかう―。
テレビの音が聞こえる。
パパ起きてるんだね…。
ガチャ―――。
リビングのドアを開ける。
「真澄おはよう!」
いつもと変わらない笑顔でパパは朝のあいさつをしてくる。
でもうまく笑えない。
“援交してる”
あゆみの声が頭を駆け巡る――…。
「真澄?顔色悪いぞ?あんまり無理しなくていいから学校休むか?」
「だ、大丈夫!!」
無理な笑顔を作って精一杯笑ってみせる。
「無理するなよ」
と言って私の頭をポンポンとした時−−−。
パシン――…。
私はパパの手を無意識にたたいてしまう…。
パパは驚きの表情で目をパチパチさせている。
.