NAO


「朝、土田と桜庭に手紙渡してたって言ったなあ?」

「はい…」


「違うだろ?」


「えっ」


ドキッとする―――。


「昼休み生徒の保護者から連絡があったんだ」


「………」


私は先生から目を離す…。

「何か思いあたる事はないか?俺は長瀬の口から聞きたいんだ!」


「な、ないです」


冷静に答えてみる。






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