NAO

いつかの放課後……。


長瀬が俺に泣きついてずっと抱きしめてた日があった。


長瀬はわかってないけど俺はお前を愛おしく感じた…。


その日の事が頭からはなれなくてずっと目で追っている自分がいて気付いた事がある。


いけないとは解ってた。


でも俺も人間だから…。


ごめんな、長瀬…。


好きになったんだ。



だから俺にはわかる。


長瀬が嘘ついてる事や何か隠してる事くらい――…。






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