NAO
本当は行きたくない。
嫌だよ…。
今なら逃げる事ができる。
でも私の足はとまる事はない。
パパを守るため――…。
何を言われても何をしようがやっぱり私には大好きなパパだから…。
でも心のどこからか聞こえる声が『どうかしてる』って私を責めるんだ――…。
本当はこんなの守る事にもなにもなってない。
知らないおじさんと会ってHしてお金もらう。
こんな事許される事じゃないよ。
“私は強いから”
と何度もいいきかせていた。
でもそんなの嘘――…。
本当は強くも何もない。
弱いんだ。
行かない方が本当の強さ。
悪い事とわかっていながら守るためと理由をつけ今日も駅へ向かう私はバカで弱くて本当に汚いんだ――…。
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