NAO


「長瀬〜大丈夫か?」


「――うん」


私は聞こえないくらいの声で答える。


「初めて素直になってくれたな…」


「えっ…」

顔をあげた。


先生はニコッと笑って私をまたギュッと抱きしめただけでそれ以上話しはなかった――…。





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