NAO


きっとあゆみか麻衣のどっちかが余ると思っていた。

二人が顔見合わしこちらに向かってくる。


麻衣があゆみの顔をチラチラみながら
「ゴメン。私ら、く、組むね」
あゆみも
「麻衣と組むわ−」


「………。」


今までなら私を一人にする事はなかったのに。


少し驚きでなんて言っていいかわからなくなる。


「じゃあ麻衣パス始めよ〜」
そんな私をよそにあゆみは麻衣とパスを始める。


一瞬麻衣と目があう。


“ゴメン”でも言うのかと思ったがそのまま無視してあゆみの方に駆け寄る。



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