NAO
3コール目くらいで感じのいい声がした…。
「はい、長瀬です。」
「こんばんは、眞木といいます。長瀬真澄さんの担任の者です…」
一瞬沈黙だったが……
「あ〜真澄の〜いつもお世話になっております。あの、真澄が何か…」
「いや…」
ホテルに入るのを見かけて夕食に誘ったなんて言えるわけがない…。
「最近何か悩んでいるようですので少しお話を聞きたいので帰りが少し遅くなっても……」
俺の話しを途中でさえぎってお父さんは必死に丁寧に話しだす。
「お願いします!ここ最近なんか様子が変だったので私も気になっていて…でも何も話してくれないので心配で心配で。時間は構いません。気のすむまで聞いてやって下さい!!」
とても感じのいい人で口調からも本当に長瀬の事を想っているのがわかった――…。
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