天国からの愛してる[短編]
2*





次の日。



俺の死体は…すでに、焼かれて灰になった。



……早いものだな?



ただ、君だけが俺のために泣く。



もう、いいよ?



伝えたくても伝わらない。




ねぇ?笑って?




どんどんと作業工程が進み、俺は墓に納められた。



それでも、今の俺はまだこの世に存在する。



俺は…君の幸せを見守るまでここから動かない。



君の傍から動かない。




君はまた泣き崩れる。




これで…何回目なんだろうか?



「大丈夫、大丈夫、君は強いだろ?」




俺が言葉に出しても君には届かない…。




「……届けよ!この声ぐらい届けよッ!!何で…君がそんなに泣くんだよ?俺はただ…君に……大丈夫って言いたいだけなのに……届けよッ!!!!!」




叫ぶ。




叫ぶ。




この声が枯れるまで叫ぶ。




そして……ただ、俺は泣く。



自分の無力さに、君の切なさに。

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