天国からの愛してる[短編]
3*





そして2日目。




君は引きこもりに。



ただ、家にいて俺がつけていた指輪を自分の左手の中指にはめて眺めているだけ。



あれだけ良く笑った彼女が…あれだけ明るかった彼女が…あれだけ強かった彼女が…。



俺の死によって、笑わなくなった。



俺の死によって、彼女自身も死んだ。



……こんなの、辛すぎる。



人は良く言う。



「残された人のことも…考えてよね」…と。



なら俺も言おう。



「死んで、何もできない無力なやつのことも考えろよ」…と。




どれだけ辛いと思う?




あれだけ愛した彼女が俺のせいでこんな風になってしまった。




何もできない俺。



ただ自分を責めることしか出来ない俺。




………この気持ちは、どうすればいいんだろうか?
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